生地の買出しに、京都へ。
鴨川を見ると、心の底から
ほっとします。
今日はたまたま時間にゆとりもあり
生地屋を出て、歩いていると
アンテナにひっかかったポスターが。
「ロニスの見つめたパリの自由~
WILLY RONIS展」。
写真になんとなく、強い引力を感じて
何必館・京都現代美術館まで
足を伸ばしてみることに。
学生時代、写真を撮るのも見るのも
大好きだったから、
たまにはこんなリフレッシュもいいかな、
と軽い気持ちで。
入場しないと入場料も分からないようになっていて
写真を見るだけ、
に1000円を超えるなら
やめよう
と心のなかで決めて
思い切って入ってみることにしました。
「写真全部見るとどのくらいの時間が
かかりそうですか~?」と
尋ねつつ、見ると
きっかり入場料1000円。
そして、記念写真集やポストカードが
置いてあるところをふと見ると
私が学生時代、恋していた写真が・・・!
この写真が大好きで、20歳のとき、パリに行ったんです。
(日本人の私は仮の姿で、ほんとはパリジェンヌだと信じて)
偶然の出会い。
他の写真も
ロニスの、優しさ、鋭さ、慈悲、愛、自由・・・
大切なのに
忘れていたいろんなものが
心にまっすぐ入ってきて、
写真を見て、こんなに泣けてくるとは
久しぶりでした。
彼の写真を心のお守りにしよう、と
記念写真集をつれて帰ったのは
言うまでもないこと。
ほんとに素敵なので、
ご興味を持たれた方は、手をあげてくださいね。
地階の常設展
陶芸の北大路魯山人の作品も
すばらしかったです。
それから、彼の言葉に
また泣かされました。
「この世の中を少しずつでも美しくして行きたい。
私の仕事は、そのささやかな表れである。
人間なんで修行するのも同じことであろうが
自分の好きな道で修行できるくらい
ありがたいことはない。
人はいつ死んでもいいのである。
人はこの世に生まれてきて、どれだけの
仕事をしなければならぬと
きまったわけのものはいない。
分かる奴には一言いってもわかる。
分からぬ奴にはどう言ったってわからぬ。
芸術は計画とか作為を持たないもの。
刻々に生まれ出てくるものである。
言葉を換えて言うなら、
当意即妙の連続である。」
・・・最後まで読んでくださって
ありがとうございました。